【体験談】家族が癌になって考えた私にできること

夜に感傷的な気持ちになったので自分語りをしようとおもいます。

8月に兄に肺がんであることがわかりました。
兄は体力があり、力仕事をいつもしている元気な人だったので、そんな兄が「背中が痛い」と言い出したとき、母が心配して病院嫌いな兄を病院に連れていったのだそうです。

兄が検査入院をすると聞いたとき、検査するのに入院するだなんてよっぽど大変な病気なのかな?と少し心配しはじめ、検査結果の日に母に電話をしました。

「お母さん、お兄ちゃんどうだったって?」

「癌だって、肺がんだって」

私は言葉がでなくなりました。
病院に結果をききに付き添っていた母は
「詳しくまた明日病院に聞きに行かないといけない、癌ときいて驚いてそのあとのことが覚えてない」
と言っていました。

電話を切ったあと、にーにーが死んだらどうしようと涙が出てきました。
動揺しながら、誰かに話しを聞いてほしくなりツイートしていました。

こんなときにすぐツイートだなんてと思われるかもしれませんが多分だれかに有用なアドバイスをしてほしかったんだと思います。

兄はステージ3Bの肺がんでした。
癌を手術でとりのぞくことができないので標準治療と呼ばれる、放射線治療と抗がん剤治療をおこなうということでした。
医者は「大丈夫、治るよ」と言っていたとのこと。
末期で手がつけられなければ、余命宣告されると思うので、その言葉には救われました。
兄自身は癌を知らされても、平気な顔をしていたと母は話していました。
「あれはわからないのよ、治療が辛いということ、だから平気な顔してるのよ」

平気な顔をしていた兄も、後日治療がはじまるとやはり苦しく母に弱音を言ったりあたったりしていたそうです。

あとで知りましたが、癌患者の家族は『第2の患者』と呼ばれるそうです。
大切な人が死ぬかもしれない病気になったショック、またその看護、サポートするための生活の変化、心のケアが必要なのは癌になった本人もその家族も同じでした。

癌があることがわかったショックが過ぎたあとに考えたのは現実的な問題です。どうやって治療するのか、お金はどれくらいかかるのか

私の実家の家族はお世辞にも情報リテラシーがありません。
検索して調べたりするのが苦手なタイプです。
なのでここは私の出番と色々調べましたので下記にまとめます。

目次

癌があることがわかったら、知っておきたいこと

ソーシャルワーカーに相談する

かかっている病院に医療ソーシャルワーカーがいるか確認します。
将来にたいする不安、相談、日常の食生活、仕事はどうするのか
いろいろな迷いについて支援をしてくれる方がいます。

相談料もかからないため、まずはソーシャルワーカーに相談したほうがよいです。
下記から探すのも良いと思います。

日本医療社会事業協会 http://www.jaswhs.or.jp/

公的助成を利用する

高額療養費制度

1ヶ月間の医療費の自己負担額が一定の限度額をこえたとき、超過部分を公的医療保険で賄うことができます。

限度額適用認定証

上記の高額療養費制度では、一旦病院で医療費を全額自己負担して後日限度額をこえた部分の費用を払い戻す形になりますが、限度額認定証を交付したら窓口での支払いを限度額までにとどめることができるようになります。

傷病手当金

癌患者が仕事をしているのであれば、治療のため3日以上連続して休んでいたら傷病手当金がもらえます。
会社に相談して申請しますが、雇用保険からでますので、会社が申請してくれない場合は労基に相談しましょう。

治療方法について

標準治療と免疫治療と緩和ケアがあるそうです。
手術でとることができない癌の場合、癌を小さくするためにおこなう放射線治療と抗がん剤治療が標準治療とよばれます。

免疫治療は、免疫をあげてがんを治療するというもの。
免疫治療をやっている自由診療をうたっている病院はとんだ医療費を請求したりしていますので、がんビジネスという恐ろしい言葉までありますので、十分気をつけて選択してください。
治る可能性が1%でもあるのならという気持ちはわかりますが、治らないかもしれない免疫治療の治療法を選び大金を失うのは誰も幸せになりません。

緩和ケアは、癌の痛みを少しでも和らげて、生活のクォリティをあげるというもの。
的確に痛みを取り除く痛み止めや、アロマテラピーなど。

こちらのサイトも参考になります。
がんを学ぶ:https://ganclass.jp/

兄の闘病生活がはじまると、入院に必要になるかもしれないと私は医療用の帽子を2つAmazonで買い実家に送りました。

無精な兄が医療用の帽子をちゃんと準備できているか心配だったので送りましたが、送って正解でした。兄は元々もっていた冬用のニット帽を準備していたようでした。
同時に食生活も見直さないといけないだろうと口コミの良い本を送りました。

医療用の帽子をかったのに、抗がん剤治療をうけても兄はあまりはげていませんでした。少し抜け毛はあったようです。


治療をはじめて2ヶ月くらいすると食欲が減退したせいで10kgは痩せてましたが元々太り気味だったので、あまりガリガリにはならず
「にーにー、なんか病人に見えないね」
と私も軽口を叩けるくらいでした。兄も「だからよー」と言ってました。
(沖縄の方言で、だからよーは「そうだね」くらいに思っておいてください)

抗がん剤治療のせいか、食欲が減退した兄、ものを食べられない日があったようです。
そこで私はカロリーメイトのゼリーを送ることにしました。
以前、寝たきりの方の栄養摂取に役立っているという口コミをみたので、これなら食べれるのではないかと思ったのです。
得意のAmazonで購入し、実家へ配送してもらいました。
結果すごく気に入ってもらえて、ものすごく感謝されました。

私も飲んだことあるのですが、とっても美味しいですよ。

いろんな情報を調べて共有したり、喜ばれるのではないかと思うものを贈ったり、私にできる範囲でやれることをしています。

私が東京にいるため、このコロナの流行っているご時世になかなか帰省することもできず、そばにいて看護することはできませんが兄とはよくFaceTimeでビデオ通話して、息子の顔を見せたりお話ししたりしています。

兄も甥っ子の顔がみれて笑顔になったり、話すことで少しは気がまぎれるようです。
現在兄の状態は、標準治療のおかげで少し癌が小さくなったようです。

これから2年ほどは闘病が続くとおもいますが、当初より痛みも和らいできたようで少しだけ安心しています。
近いうちに兄の誕生日なので、痛みを軽減するといわれているラベンダーの香りのするリードディフューザーを贈りました。


この木と果はお店で試しに嗅いでみたとき自然な香りがしてよかったです。

これからも少しでも家族のサポートがしていければと思ってます。
また追記するかもしれません。

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この記事を書いた人

意識低い系うぇぶでざいなー。ぬるく生きたいワーママ在宅勤務中。マーベル映画とゴールデンカムイが好きなオタク兼業主婦。旦那と1歳児息子と三人暮らし。雑記ブログ運営中。癌闘病中の兄を支えたい。

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